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「大東亜戦争はアジア開放の戦争」という主張がデマである証拠【日本軍による虐殺事件】

   

太平洋戦争、つまり大東亜戦争(当時の日本側の呼称)について、右翼や保守は「大東亜戦争はアジア開放の戦争」と正当化します。

しかし、大東亜戦争はアジア開放の戦争ではありません。今回はその証拠を提示します。

旧日本軍による虐殺事件『カラゴン村事件』を知っていますか?

当時のビルマ(現在のミャンマー)は英国に植民地支配されており、「ビルマを開放する」という名目で旧日本軍は進軍および占領を行いました。

そして1945年、ビルマのカラゴン村付近に英印軍の空挺部隊が降下します。

それを旧日本軍は「カラゴン村の住民が英印軍と通じているのでは?」と疑い、住民に対して拷問・虐殺を行いました。

これは『カラゴン村事件』と呼ばれています。

無関係な女性・子供を462人を殺害

当時のカラゴン村の住民は1000人程度でしたが、637人と住民の半数以上を虐殺しているんですよね。

実際、英印軍と通じていた住民はわずか十数人ほどで、無関係な人間が600人以上が殺害されていて、その内462人は女性や子供でした。

また、殺害に至らず拷問・暴行だけで済んだものについては無罪とされています。

上官の指示によって行われた?

この虐殺事件を起こした『陸軍第33師団歩兵第215連隊第3大隊』の大隊長を務める市川清義少佐は「殺害は自分の判断で行ったのではなく、上官の命令を遂行した」と裁判尋問で主張しています。

現場の人間が、無実の女性や子供を大量虐殺するとは考えにくいので、市川少佐の主張は真実味があると思います。

旧日本軍による虐殺事件を無視して『アジア開放』はあり得ない

お話ししたように、旧日本軍による虐殺事件は確実にありました。

この他にも、あまり世間に周知されていない旧日本軍による事件は色々とあります。

大東亜戦争の数年前にも南京大虐殺事件がありました。犠牲者数こそ日本と中国で主張は異なりますが、虐殺があったことは共通認識です。

こういった事実を無視して、「アジア開放のための戦争」と主張するのは歴史修正主義と言われて当然だと思いますし、行った行為を見ればアジア開放はデマだったと分かります。

日本が敗戦したことでアジアは開放されましたが、それは結果論であり、日本が勝利していれば植民地支配は続いていた可能性はあります。

そもそも、大日本帝国の”帝国”は、『他国を侵略して領土を拡大していく』という思想を表す言葉なので、言葉の意味からしてアジア開放はあり得ないのです。

 - 雑記