コラム.tokyo

政治・社会問題など堅めのニュースを素人目線で考察していくブログです

東京五輪エンブレム・招致の出来レース疑惑と旧皇族竹田家の問題行動の数々について

   

先月、東京五輪2020の新エンブレムが「組市松紋」に決定しましたが、「これなら佐野研二郎のデザインの方が良かった」「地味だし暗すぎる」という声も多いです。実際、Yahooの統計では「組市松紋」は最下位だったんですよね。

  • A. 組市松紋(くみいちまつもん)
    18.4%
    31,355票 18.4%
  • B. つなぐ輪、広がる和(つなぐわ、ひろがるわ)
    32.3%
    55,112票 32.3%
  • C. 超える人(こえるひと)
    19.8%
    33,864票 19.8%
  • D. 晴れやかな顔、花咲く(はれやかなかお、はなさく)
    29.5%
    50,539票 29.5%

出典:東京五輪の新エンブレム、どれがふさわしいと思う?

Yahooの統計はかなり偏向しているので(政治関係はネット以外とは正反対の傾向)、どこまで信憑性があるのかは微妙な所ですが、もしこの統計を無視すれば「では一体何を参考に組市松紋を選んだのか?」という事になります。

なぜ、五輪委員会は審査の不透明性を改善しなかったのか?

東京五輪エンブレムの再募集が行われた理由の一つに「審査・選考の不透明さ」がありますが、この2回目の募集でも一切改善されていないんですよね。

一般人が口を挟む余地は一切無く、五輪委員会が決めた一部の人員が審査しているだけなんですよね。以前と全く変わっていないのです。

つまり、審査の不透明さは相変わらずで「出来レースは容易」なんです。

なお、前回デザインした佐野研二郎氏の一件が出来レースだったとは思いません。なぜなら、以下の記事を見れば彼のデザイナーとしての実力が優れている事は明白ですし、特に五輪エンブレムとパラリンピックエンブレムの連動のさせ方が”この上無い”くらい秀逸ですからね。出来レースなど必要なく、内容的に優れていたから採用されたと私は思います(エンブレム以外の仕事での問題は残念ですが)。

やはり佐野研二郎は凄かった!五輪ロゴが盗用ではない明確な理由を簡潔に解説

同様に「組市松紋」をデザインした野老朝雄氏についても出来レースだとは思いません。最終選考の4作品の中で最も優れているデザインは「組市松紋」だと思いますしね。

最終選考4作品で「組市松紋」だけが単色で異質の為、「A案(組市松紋)ありきの選考」とも言われ、実際私もそう思いましたが、他に良いデザインが応募されなかった可能性も考えられるので、それを出来レースとしてしまえばキリがありません。

問題なのは審査の不透明を改善せず、出来レースだと疑わせた事なんです。実際に出来レースがあったかどうかは関係ないのです。

事実に関係なく疑われたら終わりです。

五輪委員会は審査の不透明性を改善を第一にやるべきでした。審査が不透明な限り、どんなデザインが選ばれようとも出来レース・茶番の疑惑は繰り返されます

出来レースの有無は別として、騒動の根本的な部分を改善しない組織の体質はいかがなものかと思います。疑われて当然ではないでしょうか?

五輪招致の収賄疑惑も明らかにされ、ますます信用が無い

不信はエンブレムの件だけではなく、日本中が賑わい感動に溢れかえった招致にも及びます。

招致の際、JOC会長 竹田恒和氏が2億3000万円の賄賂をシンガポールのコンサルタント会社に支払ったと言う疑惑が浮上しています。

無論、竹田氏本人は「正式な契約に基づくコンサル料」と主張していますが、中身を見れば「何が正式な契約なのか?」と首を傾げてしまうぐらい酷い内容だという事が分かります。

騒動の内容を簡単にまとめます。

  • 竹田氏は2億3000万円を「正式な契約に基づくコンサル料」として支払ったと主張
  • 2億3000万円ものコンサル料を支払ったにも関わらず「使途は確認してない
  • コンサル会社の事務所は築50年以上の集合住宅4階の一室という胡散臭さ(ペーパーカンパニーの疑い)
  • しかも、竹田氏は送金先会社経営者に「会ったことはないし、会社も知らない」と発言
  • 送金先は以前IOC委員だったディアク国際陸連前会長の息子の友人の会社
  • そのディアク国際陸連前会長ロシアのドーピング隠しに関与し、賄賂を受け取っていた疑惑がある

こういった事実が浮上しているんですよね。
相当ひいき目に見ても賄賂が無かったとは言えません。

普通に考えて、2億3000万円もの大金を「知らない会社」、「使途も確認せず」、「ペーパーカンパニーまがい」の会社に支払うことなんてありえるのでしょうか?ありえませんよね?

つまり、送金先が「IOC委員だったディアク国際陸連前会長の息子の友人」という事実が示すように、賄賂だと考えるのが最も自然です。

親が親なら子も子だ。息子達の問題行動

なお、竹田恒和氏の息子は「明治天皇の玄孫」として有名になった竹田恒泰氏です。

一時期は地上波のテレビ番組でも頻繁に出演していましたが、最近は数々の問題発言で敬遠されているようです。

その問題発言の一部を取上げます。

nico

韓国パクリお菓子を食べてみた・・・(かっぱえびせん編)|竹田恒泰チャンネル

これは、竹田恒泰氏の動画チャンネルの動画の一つですが、旧皇族の品格を微塵も感じさせないあまりに下品な内容です。あえて言うなら典型的な「ネトウヨ」そのものなんですよね。

続いてこちら。

これは先日起きた、アイドル活動をしていた冨田真由さんが岩埼友宏容疑者に刺傷された事件についてのコメントですが、「自称」と付いている理由で「容疑者は日本国籍ではないと思われる」と、ネトウヨ定番の安易な「在日認定」をやっていますね。

犯罪が起こるたびに「在日の仕業に違いない」というのは、相手に対して差別意識を持っているから発せられる言葉なんですよね。日本で起こる犯罪の大半は日本人によるものですから、まず疑うべきは日本人なんですよね。

続いてこちら。

これは相当酷いですよね。
一国民の意見ならまだしも、仮にも旧皇族が国民に命令ですよ。

価値観の押し付け、強制。
100%ありえないでしょうけど、もしこの人が皇位継承などすれば日本はとんでもない国になる事は容易に想像できます。

そして、
実は、玄孫はもう一人います。

竹田恒昭氏(竹田恒和氏の甥)。

彼は大麻所持の疑いで逮捕され有罪判決が出ています。

政界そのものが出来レース

犯罪に家柄も血筋も関係ないと思いますが、近親者でこれだけトラブルが起こるって普通の家庭ではまずありえません。やはり「私は特別な人間だ。一般国民とは格が違う」という”おごり”がこういった短絡的な行動に繋がるのだと思います。

他にも、元自衛隊トップの田母神氏や、睡眠障害と主張し休養中の甘利明氏も横領・収賄の疑惑、そして、安倍首相の言論統制や国民の意見の軽視。こういったことも「一般国民とは格の違う」という国民を見下した考えが原因になっていると思います。

なぜ、問題を起こす人に限って重要な役回りにいるのかが不思議でなりません。結局は実力・信用よりも「コネ」が重視されるのでしょうね。

政界そのものが「出来レース」な気がしてなりません。

 

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