【世界遺産問題】韓国人強制労動の証拠は存在していた!それでも事実は無いと嘘付く日本
2015/07/20
先日世界文化遺産として登録が完了した『明治日本の産業革命遺産』ですが、「土壇場で韓国が難癖を付けて延期になった」とメディアで報道されていましたよね? 実は全く逆で難癖を付けたのは日本なんです。
というのもこちらの記事によると、
日韓外相会談では両国が意見陳述を行うこと、審議の場では日本が自主的に強制労働の事実を説明し、その後に韓国が発言することも合意されていた。
というように元々強制労働があった事実を日本は認めていたんですよね。それを安倍首相が「強制労働(forced labor)という言葉を使うな」と難癖を付けたことで長引いたというのが真相のようです。詳しい経緯は以下の記事をご覧ください。
世界遺産「韓国の裏切り」報道は大嘘! 難癖をつけたのは日本政府と安倍首相だった
そして、強制労働の証拠もちゃんと存在します。
韓国人強制労働の証拠
ネットでは「韓国の言いがかりだ」とか「韓国の捏造だ」という声が大半なんですが、先ほども言ったように日本は強制労働を認めています。ちゃんと証拠もあるんですよね。
それが、1944年7月31日付に提出された『内務省復命書』です。この報告書にはこのようなことが記述されています。
徴用は別として其の他如何なる方式に依るも出動は全く拉致同様な状態である
実際の資料のキャプチャです。赤枠部分が該当箇所になります。
つまり、普通の『徴用』であれば『拉致』なんて言葉が使われるわけがありませんから、当時の朝鮮人に対して酷い扱いをしていたという事を物語っているわけです。
詳しくはWikipediaの『朝鮮人強制連行』にもまとめられているので参照ください。
また、先ほど紹介した記事にも書かれていますが、日本人に対しては国民徴用令で家族に対する扶養制度がありましたが、韓国人・朝鮮人に対しては1944年までその制度が適用されませんでした。つまり、実質的には『徴用』ではなく『強制連行』、『強制労働』が行われていたということです。
歴史修正主義者は世界から批判されて当然
また、日本は遺産登録を日韓併合直前までの1850年代から1910年までに限定して、「時代が違うから韓国には関係無い」と姑息な手段をとっていますが、ポルトガルのユネスコ大使に「遺産群は総体で一つであって、ある時代を切り取ることはできない。」と批判されています。最終的に『forced to work』という表現を含める事になったのも各国からの批判があったからなんですよね。
そもそも、歴史遺産は自国を自慢する為に存在するわけではないんですよね。負の部分も含めて登録することで価値が生まれるわけです。それなのに都合の良い時代だけを切り取って自慢の材料にしようとする安倍首相の浅ましさに世界は気付いているんですよね。だから国際社会は『強制労働』という表現を削除する事を認めなかったのです。
安倍政権がやろうとしたことは、彼の支持者が普段韓国に対してよく言う『捏造』なんですよね。都合の良い部分だけ切り取り世間に周知させる事は歴史的事実を歪曲することは捏造そのものです。
国を良くする為には過ちを認めることが必要
こういう事実が一つでも発覚してしまうと、その他の日韓・日中問題も日本側に落ち度があるのでは?と思ってしまいますよね。それくらい日本の信用を落とす行為です。
愛国者とか保守・右翼は日本の『負の歴史』を認めようとしませんが、『負の歴史』を認めることは悪い事ではないんですよね。むしろ、潔く認め同じ過ちを繰り返さない事が国際貢献に繋がるわけです。都合の悪いことから逃れようとをすれば逆に社会的信用を無くすことになります。