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ついに逮捕。度々騒動を起こす”ドローン”少年の犯行動機を考察してみた

      2015/05/23

官邸ドローン事件後、法規制が検討されているドローン問題。それに反発する形で度々ドローンを飛ばす迷惑行為を行ったということで横浜市の無職の少年(15)がついに逮捕された。

確かに警戒態勢の時にこんなことをすれば人員が必要になるわけだから、威力業務妨害になるのは間違いないだろう。しかし、少年の心境もなんとなく理解できる。

少年はなぜ警告されてもドローンを飛ばし続けたのか?心境を考えてみる

ドローンの価格帯をご存知だろうか?おもちゃレベルなら数千円~1万円台、実用的なレベルなら数万円~数十万円となっている。もっと高価格なものもあるが一般人が普通に購入できるのは数十万円クラスのものが上限となる。

逮捕された少年が一体いくらするドローンを所有していたのか、またそれをいくつ所有していたかは分からないが、15歳という年齢を考えれば十分に”高い”買い物なのである。1年ぐらいかけて地道に小遣いを貯金して買ったのかも知れないし、バイトで汗水流し稼いだ金で買ったのかも知れないのだ。

そんな矢先、官邸にドローンを飛ばした愚か者のせいで規制が始まったわけだ。少年にとっては「ふざけんな!」と憤慨ものだろう。社会人と15歳の子供では金銭の重みが全く違うのだ。

もしあなたが、車を購入する為に必死に稼ぎ、日々節約し、100万円の頭金を貯め4年ローンで購入したとする。その直後に「その車は環境に悪いから規制の対象になります」などと言われたら黙っていられるだろうか?「俺の時間と金を返せ!」と憤慨するはずだ。

逮捕された少年がこういう心境だったのかは分からないが、ドローン所有者の多くはやるせない気持ちだろう。

【ドローン空撮】華厳の滝 4K撮影

規制も必要だが緩和も必要

確かにドローンの落下は問題になっているし、人の当たったら命を落としかねないわけだから一定の規制は必要だ。しかし、その一方でドローン飛行可能なスポットを各地に設けるべきだ。

現在は規制の動きばかりが強まっていて、公園で飛ばすことすら規制され始めている。では、一体どこで飛ばせというのだろうか?地方ならいくらでも飛ばす場所があるだろうが、都内は絶望的だ。庭先で飛ばすにしても土地が狭い都内では近隣住民に迷惑がかかるということで規制されるだろうし、そうなると室内でこじんまりと飛ばすしかないのだろうか? 素人でも手軽に空撮が出来るのが一番の魅力なのに、これでは何の魅力もない。

ドローン飛行可能なスポットを多く設けることが最善だと思うが実際はそうもいかないだろう。結局どこで飛ばしても風に流されたりすれば広範囲に危険が及ぶからだ。

規制を強めるならせめて返金に応じるくらいの対応はすべきだと思う。

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