コラム.tokyo

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戦時日本が『風船爆弾』で無差別殺人を行おうとしていた事実

   

戦争で日本が受けた最も悲惨な被害といえばアメリカが広島・長崎に投下された『原子爆弾(原爆)』ですよね。原爆はその性質からして民間人を大量に巻き込む無差別殺戮兵器です。実際に戦闘能力の無い民間人含め20万人以上が犠牲になったと言われています。

戦時とはいえ民間人の殺害はタブーです。なので原爆を落としたアメリカは非難されて当然なのですが、日本に謝罪するどころか戦争を終わらせるには仕方が無かったと正当化しているわけです。

このアメリカのあまりも酷い態度に日本人はもっと怒ったほうが良いと思っていた矢先、テレビで『風船爆弾』という兵器の存在を知りました。

日本は『風船爆弾』でアメリカ人の大量殺戮を実行した

『風船爆弾』は戦時、日本が利用していた兵器の一つで当時は『気球爆弾』と呼ばれていました。その特徴は名前通り、気球に爆弾を括り付けて偏西風に乗せてアメリカまで飛ばし攻撃するというものです。

風船爆弾 – wikipedia

アメリカに向けて飛ばした風船爆弾の数はおよそ10,000発。実際の犠牲はアメリカの民間人女性1人、子供5人と少ないものだったので、ほとんどこれまで話題に挙がりませんでしたが、考えてみればとても恐ろしい兵器なんですよね。

『風船爆弾』は風に乗せて飛ばすだけなので一切コントロールが効きません。つまりこれは無差別殺戮を目的に作られた兵器なんです。風向きが変わればアメリカ以外の国が犠牲になる可能性もあったわけです。

事実は認め、後世に伝え、過ちを繰り返さない事が重要

私はこのような兵器が日本で作られていた事をこれまで知りませんでした。犠牲は僅かだったものの、まさかアメリカと同レベルのことをやっていた事実には落胆しました。

一部に「日本はアジアを解放するために戦った」と戦争を賛美している人がいますが、当時の敵国とはいえ、罪の無い民間人を無差別に殺そうとした日本軍が他国を救う為に戦ったなどとは思えません。

しかし、当時戦った日本人は紛れも無く私達の祖先です。だから好き好んで無差別殺戮をしようとしていたとは思いません。戦争をすれば正常な判断が出来なくなるということなのでしょう。

だから、無差別殺戮をしようとした事実を認め、後世に伝え、同じ過ちを繰り返さないことが重要です。どういう形であれ一度戦争に加担してしまえば歯止めが効かなくなり最悪の結末を迎えることもありえないことではないのです。

 - 雑記