強制連行証拠なし。慰安婦問題は朝日新聞の誤報が発端だった。ただ、問題の本質はそこではない。
2014/08/14
朝日新聞の「朝鮮人女性を挺身隊の名で強制連行した」という報道が誤報だということが判明し、その後の対応について色々と騒がれていますが、これは誤報ではなく捏造です。意図的に仕組まなければこういった報道は出ませんからね。
慰安婦問題捏造記事で日韓関係を悪化させた朝日新聞の罪は大きい
韓国が慰安婦問題を騒ぎ立てることになった発端になったのがこの朝日新聞の記事です。鵜呑みにしてしまったんですね。ただ、同じような状況になれば日本だって報道を信用してしまうでしょう。現在でもテレビや新聞の報道を鵜呑みにする人が大半ですし、「マスコミは嘘ばかり」という人は盲目的にネットの情報を信じます。
朝日新聞は虚偽の情報を世界的に広めたことを訂正し「従軍慰安婦に強制連行があった根拠は無い」と明らかにするべきでしょう。根拠の無いことを拡散し不当に日本・日本国民を侮辱したことはきちんと謝罪すべきです。また、このことで韓国が「慰安婦問題は韓国が捏造した」と日本の右翼に批判・非難される原因を作ったわけですから韓国に対しても謝罪は必要です。朝日新聞の捏造が無ければ日韓関係はここまで悪化しなかったかも知れません。
「強制連行が朝日の捏造ならもう解決でしょ」と思う人もいるかも知れませんが、それは間違いです。慰安婦問題の本質は強制連行ではなく人権問題だからです。強制連行が無くとも慰安婦であった人達の人権が尊重されていたということにはならないのです。
慰安婦問題の本質は人権問題であり強制連行が無くても問題解決にはならない
「慰安婦問題は無かった」と主張する人達は「慰安婦は高給取りで高待遇」「慰安婦は映画鑑賞やショッピングを楽しんでいた」といった内容をよく取り上げますが、これは中にはそういう人もいたという証拠であって、全ての人がそうであった証拠ではありません。こちらの記事で詳しく書いていますが日本人慰安婦であっても奴隷のような扱いを受けた人もいるわけです。
この手の話題になると「相手が絶対に悪い」という極論に話を持っていく人が多いように感じますが絶対などありえないわけです。何十万人もの慰安婦と何百もの慰安所の管理を徹底できていたとは思えません。現在の政府ですら「不正な政務活動費」や少し前では「消えた年金問題」など色々とずさんな訳です。戦時の荒れた世の中では今よりももっと酷い管理体制だったということは容易に想像できます。
ですから、「絶対こうだ」ではなく「こういう可能性もある」という柔軟な考えが大切だと思うんですよね。互いに我を通していては最終的には武力で決着をつけるしかなくなってしまいますから。