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【EU離脱と同じ】安保法制賛成派は”理解せず”賛成している人が多い

   

先日、EU離脱を発表したイギリスですが、早くも”離脱”という選択ついて「理解せず投票した」「先行きが不安になった」と後悔する人が多数いる事が明らかになっています。

一方で、先日起きたバングラデシュでのテロ事件。日本人8名が人質になり7名が殺害されました。犯人は犯行声明からイスラム国系の組織だと言われています。そこで安保法制についての発言が色々とされています。

テロ被害に遭わないように安保法制が必要!?

今回のバングラデシュで起きた日本人を標的にしたテロ事件について、ツイッターやニュースのコメント読んでいると分かった事があります。

  • 海外はテロで安全でない、だから安保法制が必要
  • テロ被害に遭ってるのにまだ反対なんて言ってるの?
  • 悪いのはテロリストだ!政権批判するな!

 

こういったコメントが非常に多いんですよね。

どういうわけだか安保法制でテロを抑止出来ると勘違いしているようなんです。

安保法制は対国家への抑止力を高める代わりに、テロリスクも高める諸刃の剣

安保法制反対派は今回のような日本人を標的にしたテロが起こる可能性に危惧していたから反対していたんですよね。当ブログでもその可能性は何度も言及しています。

イスラム国の標的は欧米人であることはご存知の通りだと思います。

”安保法制が施行される前までは”そうだったのです。

安保法制は米国との同盟強化が目的ですから、イスラム国からすれば日本=米国という認識が強まるわけですよね。

つまり、安保法制によりイスラム国の標的は欧米人(日本人含む)となったわけです。

しかし、安倍首相は「むしろテロのリスクは減る」と言って、”安保法制には弱点など存在しない”かのように国民に訴えたわけです。

結果はご存知の通り7名の日本人が犠牲になりました。テロのリスクが減るどころか、”日本人を標的にする”前代未聞の国際テロが起きてしまったわけです。

安保法制が世界的にもっと認知されるようになれば、日本人を標的にしたテロは確実に増えていくはずです。そして、テロは武力では防げません。なぜならテロは武装した国家ではなく、無防備な民間人を標的にしているからです。

テロの脅威よりも中国や北朝鮮の方が重要と考えている、その為ならある程度の犠牲は仕方が無いと思って安保法制に賛成しているならそれは認めますが、安保法制でテロまで防げると思っているならそれは間違いです。

安保法制が無くても中国・北朝鮮とは戦争にならない

こちらの記事の最後でも書いていますが、中国や北朝鮮は脅威ではありますが、テロリストのように問答無用で攻撃してくる事はありません。戦争なんてもってのほかです。

なぜなら中国も北朝鮮も国家だからです。国家である以上、テロリストのように急にドカーンとやるなんてことはありえないのです。それがあるとすれば、余程緊迫した状態、つまり日本が中国や北朝鮮に対し攻撃の姿勢を見せた時だけです。日本が冷静な対応をしていれば「戦争」という最悪のシナリオは回避できるのです。

 

 

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