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Facebookでの差別発言者の逮捕もありうる!安倍首相ヘイトスピーチ対策でネトウヨ・愛国者が猛反発!

      2015/11/06

TKY201303150765

安倍晋三首相は日韓関係改善の為に日本で問題になっているヘイトスピーチへの対策を検討すると明らかにしました。これは大きな前進です。

安倍首相、日韓改善に意欲=ヘイトスピーチ対策検討

安倍首相といえば集団的自衛権行使容認を半ば強制的に決めてしまったこともあり良い印象がありませんでしたが、今回のヘイトスピーチ対策・規制については大きく評価します。

しかし、ネット世論ではヘイトスピーチ対策に反発する意見が多いです。おそらくヘイトスピーチをしている本人か、嫌韓やネトウヨ、似非愛国者でしょう。ヘイトスピーチをしているレイシストが対策に反対するのは理にかなっているので理解できますが、単に韓国や中国を嫌悪している人が反対するのはおかしいと思うんですよね。なぜならヘイトスピーチは犯罪として扱われる国があるくらい卑劣な行為ですから、それに反対するということは「犯罪をさせろ」と言っているのと同義です。意味が分かりません。

反対意見をまとめると以下の二つに分類されます。

  1. 日本人の言論の自由を奪うな
  2. それよりも先に韓国の反日行為を何とかすべき

今回は、これらの意見に対する個人的な感想を書きます。

1. 「日本人の言論の自由を奪うな」という意見について

これには「アホか」と言わざるを得ないですね。差別行為をしていい自由など元から存在しません。本気でそう思っているなら、手に負えないというか要注意人物としてマークしないと危険です。幸い今の日本での差別は暴力沙汰には発展していませんが、差別の行き着く先は殺人です。

1933以降に行われたホロコーストでは600万人~1100万人が殺害されました。その原因の一つにヒトラーがユダヤ人を憎んだ為と言われていますが、そのほとんどはヒトラーとは無関係な人たちですから差別によって殺されたということになります。

差別を野放しにしていれば次第にエスカレートして殺人に発展する可能性は十分にあるわけですから対策は必須です。

また、韓国・中国の反日行為に対する「ガス抜き」として必要だという意見もありますが、ガス抜きで差別行為なんて許されることではありません。ルールに則りデモ活動をすべきではないでしょうか。

また、「差別の定義が曖昧で境界が分からない」という意見もありますが、真っ当なデモが出来る人はそんなこと意識しません。差別とも受け取れる危ういことをやっているからそのような考えが浮かぶわけです。そもそも境界が分からないという理由で規制すべきでないというのはおかしな話です。

2. 「それよりも先に韓国の反日行為を何とかすべき」という意見について

これも疑問なんですが、「何故、先に韓国?」と思うんですよね。「韓国が国旗燃やしたり、天皇侮辱してるのに、日本がそれをできないのはズルイ!」ということでしょうか?だとしたらそれは幼稚な考えです。例えるなら、スピード違反をして警察に捕まって「何で自分だけ捕まえるんだ!ほかのやつもスピード違反してるだろ!」と責任を逃れようとする人と同じです。

ヘイトスピーチは先進国では犯罪です。いくら日本で規制されていなくても常識的に考えればやってはいけないことですから行動を慎むべきです。

ヘイトスピーチ対策を韓国や中国に先駆けてやることには意味がある

韓国や中国に先駆けてヘイトスピーチ対策をすることは外交的にもとても重要です。

先駆けて対策をすれば、「日本もこれだけのことをやったんだから、あなた方もやってください」と言う事ができます。ヘイトスピーチやっている国があれこれ言っても誰も聞く耳を持ちませんからね。日本人であれば相手を批判する前に自らを律することが大切です。

反日行為はヘイトスピーチ・人種差別なのか?

日本が率先してヘイトスピーチを規制すれば、韓国・中国に反日行為を止めるよう促しやすくなりますが、必ずしも反日行為が日本人差別だとは限りません

日本人が「朝鮮は滅びろ」「朝鮮人を殺せ」などと言うのと同じく「日本は滅びろ」「日本人を殺せ」などと発言することは勿論ヘイトスピーチです。

しかし、反日教育を受けた多くの韓国人や中国人が主張する領土問題や歴史問題、人権問題は旧日本軍や日本政府に向けての発言です。無関係な民間人を蔑む行為ではありませんから差別とは言えません。そもそも韓国も中国も現代の日本人や日本文化には好意的なのは彼らの国への日本文化の浸透具合を見れば明らかです。

つまり、韓国・中国でヘイトスピーチや差別行為をしているのは日本と同様一部の常識の無い人間だけです。教育の問題で日本よりはその比率は多いとは思いますが。

現在Facebookで実名顔出しでヘイトスピーチをしている人はどうなる?

現在はヘイトスピーチに関する罰則がないため、Facebook上で実名顔出し、更には所属企業名を公開して差別発言をしている人を少なからず見かけます。

もし、差別に対して何らかの罰則が科せられることになれば、もちろんそういった書き込みも罰則の対象になるでしょう。場合によっては過去に遡って検挙される可能性も想定したほうがよいでしょう。

そもそも法規制がされていない現在でも差別発言が所属企業に知れ渡れば懲戒解雇されても不思議じゃないんですけどね。

ヘイトスピーチ規制=デモ規制ではない

「ヘイトスピーチを規制したらデモも規制されてしまう」という行き過ぎた意見もかなり見受けられるのですが、そんなことはあり得ません。ヘイトスピーチには以下のような明確な定義があります。

ある個人や集団を、人種(民族)・国籍・性といった先天的な属性、あるいは民族的文化などの準先天的な属性、あるいは宗教などのように人格との結び付きが密接な特別の属性で分類し、それを有することを理由に、差別・排除の意図をもって、貶めたり、暴力や誹謗中傷、差別的行為を煽動したりするような言動のことを指す

つまり、相手が韓国・朝鮮・中国人であるというだけで蔑んだり、「追放しろ」などと言わない限りはこれまで通りデモが可能です。

日本国内で不正を働く人を非難することはなんら問題ありません。問題なのは良識のある人を巻き込むことです。

また先日、国連により「ヘイトスピーチ・差別禁止令」が日本に対して勧告されましたね。法規制の流れが濃厚になってきたかと思います。今後の動きに注目しましょう。

愛国心とヘイトスピーチと日本の美徳。差別をする者に愛国を語る資格は無い。

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