3.11東日本大震災 被災地の現状が節目にしか報道されない理由
2015/07/20
先日投稿した、東日本大震災(3.11)を安倍首相が「記念日化」する件に異議ありという記事で東日本大震災(3.11)を「記念日化」することは時期尚早であり震災を過去のものと認識させてしまう恐れがあると書きました。今回はそのことについてもう少し掘り下げた内容を書こうと思います。
早くも今日で東日本大震災(3.11)3周年、しかし復旧進まず
今日で東日本大震災(3.11)から丸3年となります。
節目ということもありメディアでの注目度は非常に大きく、これを機会に被災地支援をしようと思われる方が増えることでしょう。これはとてもすばらしいことです。
報道を見た限りでは3年経った現在でも復旧は思うように進んでいないようです。
瓦礫が未だ残っているところも多く、それが撤去されているところでも更地状態。さらには福島では除染作業も進んでおらず当初の予定のおよそ倍に期間に延長されました。
この報道を見たことで少しでも多くの協力者が集まればよいのですが・・・。
何故、東日本大震災(3.11)の被災地の現状は節目にしか報道されない?
今回のように東日本大震災(3.11)の被災地の現状は節目になるとここぞとばかりに報道されるわけですが、それ以外ではほとんど報道されなくなりました。深夜帯に定期的に震災特集をやっているのは知っているのですがそれぐらいです。
被災者の生活は安定してきたものの、被災地の復旧に関してはほとんど進んでいない地域が多々あるような状態なのに日常的に報道をしなくなった理由は何故でしょうか?
これは私の推測でしかないのですがこのような理由だと思います。
復旧が進んでいないことが明るみになると色々不都合があるからです。
どのような不都合があるかというと、
- 海外の日本に対する印象悪くなり東京五輪開催に影響がでる。
- 無策だと思われ安倍内閣の支持率が下がる
こんなところだと思います。
復旧が進まない被災地の状況を日常的に報道すれば日本や安倍内閣の印象が低下するのは間違いないでしょう。それを避けたいという意思が働いていると推測できます。
被災地の状況は毎日でも報道するべき
日本や日本政府の保身は分からなくもないですが、例え日本にマイナスの印象が持たれたとしても被災地の状況は毎日でもしたほうが良いと思います。
なぜか?
答えは単純です。
毎日報道して被災地の現状を知ればより多くの支援が期待できます。 日本にマイナス印象をもつ外国人は増えるかもしれませんが海外からの支援も増えることでしょう。
目にする機会が無ければ関心が薄れていくことは自然なことです。
だからこそ日常的に伝えることが大切です。
被災者や被災地を思うならば、恥をしのんで国内外に協力を求め、一刻も早い復旧・復興を目指すべきではないでしょうか。